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2022年12月17日
山上の義憤
暴力には反対だが、彼は安倍晋三には勿体ない程の辣腕の刺客だ。
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暴力には反対だが、手製の銃による暗殺というところに、抗い難い魅力がある。
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暴力には反対だが、復讐のために銃を作るなんて絶対楽しい。
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山上の自宅から出てきた暗殺に到底向いてないでかい銃は、工作の楽しさに目が眩んで目的を見失ってたと思う。
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カルト教団に狂わされた凄惨な十代。膨張していく怨嗟、義憤、孤独。それらに醸成された歪なヒロイズム。困窮していく生活の中で、唯一のよすがである復讐への憧憬と捨身の覚悟。かくして憤りの弾丸は、演説をかき消す爆発音の中、意思を持ったように元総理の身体を切り裂いた。
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ありがちな文学作品のような山上の半生は、抗い難い魅力に満ちている。
投稿者 Fushida : 2022年12月17日 01:11