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2023年02月07日

blender 3ヶ月目、ロボットを作る

1ヶ月目から人ではなくロボットを主人公にすることに決めていた。
人はいくつかの意味で難しい。まずモデリングが難しい。顔は出来そうだが、服は時間かかりそう。もう一つの理由としてこれはなんと言えばいいか知らないが、いわばビジュアルのリアリティライン、世界をどこまでリアルにするかデフォルメするかの線引きを人が決定してしまうように思ってる。ロボットは人工物なのでそこを曖昧にしてくれる。例えばR2D2がピクサーのアニメに登場するとしたら、あのままの造形で特に問題ない。ところがオビワンを出そうとしたら周りの人物に合わせてデフォルメしないと世界が壊れる。


モデリングする


そんな理由で都合のいいロボットを使うのだけど、車を運転させるので人型である必要がある。ヘンテコなロボットならまだ面白そうだが、人型のロボットとなるとまったくやる気が湧かない。つくらないと始まらないのでモデリングをする。もうイメージとしてはあるのでラフも描かずにいきなりモデリングした。

あっという間に出来た。なんなら帽子が一番手間かかった。もうこんなんでいい。BB8なんてただの雪だるまだけどディテールをうまくやればそれなりに見えるもので、ごちゃごちゃしたメカよりシンプルな方がいい。控えめに言ってペッパーくんの1000倍マシでしょ。ペッパーくんのダメなところは微笑んでるところで返って薄気味悪くなってる。ロボットに表情は要らない。何を考えてるか基本わからないけど、時々行動から意図が汲み取れるぐらいの方いい。一応設定として雑用ロボットで、帽子は100年前に亡くなった主人の肩身ということになってる。漫然と車やロボットをつくるのではなく、設定やストーリーがあった上でつくることが重要だと思う。


ボーンを入れる


造形は後からどうにでもなるので先にボーンを入れて関節を動かせるようにしたい。ボーンを入れるのは先月少しやったものの、まだよく分からないので、この形で破綻なく出来るかどうか不安がある。ネットにある情報はほとんど人体のボーンの入れ方ばかりで、ロボットとなると少し勝手が違い、なかなか上手くいかず10回ぐらいやり直して動かせるようになった。やり方さえ分かれば簡単なことだった。



ウェザリング


ロボットをつくる前に、マテリアルの付け方がまだよく理解できてないので色々練習した。
傷を手描きで作為的に偶然のように入れる、というややこしい作業がもう嫌なので上手いやり方を探していた。
適当なざらついた壁の写真などを用意して、オブジェクトに貼り付けてノードで調整して、傷のついた所だけ凹んで地の色が露出しているという状態にする。

これなら楽に出来る。偶然と作為が5:5ぐらいになってわざとらしくならず済む。後から調整するのも簡単。良い画家は偶然性を巧みに利用するものだ。
このやり方でロボットに傷をつけた。車の方もこの方法に変えた。


車と撮影


一応175センチぐらいの身長でつくったが、車と合わせて撮影すると頭が大きくて、どうも子供っぽい。イメージと違うのでバランスを修正。

ロボットがいるだけで、なにか物語のはじまりを予感させるね。

「ええ車サンキューやで、でも帽子は阪神タイガースで頼むわ」


ボーンアニメーション


ボーンアニメーションの練習に走らせる。最終的にバスターキートンばりのアクションをさせたい。

髪とか尻尾とか揺れるものが付いてると、なにか一段グレードアップするよなあと、考えたがこのロボットに揺らせる要素が皆無だった。帽子をぼんぼりのついたニット帽にしてみた。

悪くないけどリジッドボディというのを少しでも使うとblenderが頻繁にクラッシュするのでボツにした。

しかしこのぼんぼりの毛が5クリックぐらいで簡単にできてしまうので、もっと全身に毛の生えた熊とかモンスターズインクの青い奴もやれるのではなないかとテストしてみる。手元に動かせるのがロボットしかないのでロボットの全身に毛を生やす。

意図せずチューバッカに。

揺れものというか揺れしかない。ロボットを動かすより断然面白いが構想外過ぎて使えない。でも毛を生やすだけで動きも動物のように見えるし、なんか気に入った。


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